■阿波・土佐旅行 顛末記 三日目
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5月4日 曇り時々雨

旅行も三日目。
今日は四万十川をさかのぼって上流を目指した後、高知市内へ向かいます。

朝ごはんを食べながら外を見ていると、軽く雨が降っているようです。
天気予報でも芳しくない感じなので、ちょっと心配ですね…

ともかく、朝食を平らげて出発です。

山の中とはうって変わって、きちんと整備された国道439号線を北上し、最初の目的地へと向かいますが…
おや?
私の携帯に、先ほどまでいた宿から入電です。

TEL「ペンション四万十川ですが…」
私「どうも、お世話になりました。何かありましたか?」
TEL「お部屋の鍵を持っていませんでしょうか?」
私「部屋の鍵?!確認します… 誰か持ってきちゃってない?」
車内「あっ!?」

確認すると、RANさんが部屋の鍵を持ってきちゃっていました(汗)
急ぎ宿まで戻って、ついでに給油もして再出発です。

再び国道439号線を進み、国道441号線にスイッチ。
最初の目的地である、佐田沈下橋へと向かいます。

さてさて、沈下橋ですが、これは増水などで川面の下に沈んでしまう橋の事を指します。

●沈下橋 Wiki
日本各地にまだ僅かながら残っていますが、四万十川の沈下橋がよく知られています。
そんな中でも、一番メジャーな佐田沈下橋に到着です。

●今成沈下橋(佐田沈下橋) HP

今成沈下橋(佐田沈下橋)は四万十川最下流にあり、中村市街に近く、観光客が多く訪れる沈下橋です。

川の流れはやや速めで、川岸では漁をする地元の方もいらっしゃいます。
また、地元の生活道路でもあるので、結構、車が渡っているようです。

ガードレールなんてのはありませんので、車の通行には怖そうです。
それに、歩行者は車とすれ違うときは端ギリギリまで寄らなくてはいけません。

写真では隙間がそれなりにあるように見えますが、実際に渡ってみると、なかなか怖いです(汗)
天夢さんは寄りきれないし(ぉ


小雨が降る中を散策し、次のポイントへ向かいましょう。
次のポイントは、佐田沈下橋から少し離れた場所にある沈下橋です。

●三里沈下橋(深木沈下橋) HP

三里沈下橋は下流から二番目にある沈下橋ですが、細い道の先にあることからあまり観光客が訪れないそうです。
ここは川が大きく蛇行するポイントにあるため、山間の風景と穏やかな川面が美しいです。

この感じ、いかにもって雰囲気がたまらなく良いです。
これで晴れていたら最高なんだろうなぁ…


三里沈下橋を後にし、さらに次の沈下橋を目指します。

●高瀬沈下橋 HP

高瀬沈下橋は下流から三番目の沈下橋です。
道から外れた場所にあり、案内の看板が小さいので、ここも人があまり居りません。
橋の先の集落は少なく、小さな駐車場が橋の先にあるので、車の通行を体験するには良い場所かも?

…というわけで、車で渡ってみました♪



意外と怖いですお(滝汗)
正面を向いて走れば何でもありませんが、横の車窓から見える範囲に道の端がなく、 妙な圧迫感があります。
これは、精神的圧迫が高めですわ…


下流から三連続で沈下橋を見た後は、一気に上流を目指します。

GWのせいか交通量が多く、途中の集落ですれ違い困難なポイントがあり、田舎のど真ん中で大渋滞 となっているところがありました。
他にも道幅がとても狭く、先が見えないポイントが連続したり、すれ違いが出来ずに詰まったり…といった感じで、ここも「酷道」でした。
四万十川の渓谷に沿って進む国道故、当然といえば当然のつくりなのかもしれませんけどね。

それにしても、今回は「酷道」三昧なのか?


なんとか無事に「酷道」を突き進み、江川崎国道381号線にスイッチ。
ここで羅刹さんの切実なる要望で、軍資金を追加するために郵便局へ立ち寄ります。
というか、前の四国旅行でも「軍資金がやばい。セブンイレブンATMは?郵便局でも可」って 言ってなかったっけ?(´ω`;)

ちなみに、調べてみると四国にはセブンイレブンが無いみたいですΣ( ̄д ̄;)
※2009年5月現在、青森、秋田、石川、鳥取、鹿児島、沖縄も無いみたいです。



そんな感じで国道381号線を進んでいくと、渋滞で交通整理がされているポイントがありました。
どうやら道の駅が混雑していて、道路で駐車待ちがあふれているようです。
イベントをやっているようなので、立ち寄ってみることにしましょう。

●道の駅 四万十とおわ HP Wiki

ここで昨日の夕食で美味しかった川海苔や、お土産をゲットしました。

道の駅を後にし、先を進みます。
程なくして、四万十川を渡す鯉のぼりが見えてきました。

●こいのぼりの川渡し 四万十町HP

このあたりは鯉のぼりで有名だそうです。
写真の鯉のぼり渡しは、山から山へと結ぶように、四万十川と道路を跨いで渡してあります。
能登旅行の時と比べて規模が大きいですが、本数が少ないのがちょっと残念ですね。


鯉のぼりに別れを告げ、次のポイントへと向かいます。
次は上宮沈下橋です。

●上宮沈下橋

上宮沈下橋は、道路からすぐ見える場所にある沈下橋です。
資材置き場(?)から上宮集落へ渡る沈下橋ですが、破損した橋桁が残っているので、交通量の割には増水で通行不可となる事が多いのかもしれません。


窪川県道11号線に入り、別の沈下橋を目指します。

●清水沈下橋(米奥沈下橋)

清水沈下橋(米奥沈下橋)は、県道11号線から集落の小学校へと繋がる沈下橋です。
だいぶボロボロで、橋に至る道もあまり整備されていません。



って、この橋は車も歩行者も通行禁止でした(汗)


そして、近くにある本日の行程最後の沈下橋へ到着です。

●一斗俵沈下橋 HP

一斗俵沈下橋は県道11号線から、田んぼの間の細い道を抜けた先にあります。
この橋は昭和10年(1935)の建設で、四万十川で現存する最も古い沈下橋として、国の文化財に指定されています。
夏になると子供たちが橋から川に飛び込むポイントとして知られ、写真で見たことがある人も多いのではないかと思います。

少し下流の清水沈下橋(米奥沈下橋)との間に砂防ダムがあるおかげで、ここは水深が結構あり、 流れがとても緩やかです。
ここならば、子供たちが飛び込んでも大丈夫かな?

水面に映る、シンメトリーな風景が良いですね。
やっぱり晴れていれば最高なんだろうなぁ…

そのうち、リベンジとして訪れたいですね。


沈下橋めぐりもこれくらいにして、そろそろ先を目指すとしましょう。

道を戻って山を越え、国道56号線を進みます。
そこからは結構快適に進んでいましたが、途中、土佐久礼で渋滞が始まりました。
前日、この渋滞を横目に進んできたんですが、結構長い区間に渡って発生していたような気がします。
ちょっと厳しい行程になりそうだな…と思い、裏道を回避することにしました。

土佐久礼から、海岸を抜ける県道320号線に入り、 絶壁上の道路から太平洋や岩場で釣りをする人たちを見ながら走ります。
結構いい感じの道が続きますね。
高さは結構ありますが、個人的には好きなタイプの道路です。

そんな道を走り、国道56号線に戻りましたが、やはりまだ渋滞が続いています。
そんなわけで、安和地区を過ぎてから山道へ入り込む裏道も使ってみることにしました。


…これは酷い(爆)
ガードレール等なく、山にへばりつくように海や枇杷畑を斜面に見ながら進む道でした。
車線もへったくれもないので、ちょっとでも間違ったら一発でアウト(爆)
今回の行程で、一番酷い道でしたよ(汗)

そんな道ではありましたが、多少なりとも渋滞を回避し、国道56号線から 高知自動車道須崎東ICを通って高知市内を目指します。
時間も既に昼を過ぎているので、食事処を探しながら走りましたが、なかなか良さそうなお店が見つかりません。
そのまま伊野ICから一般道へシフトし、高知桂浜道路を抜け、 桂浜へと向かいます。

結局、良さそうな食事処が見つからず、桂浜近辺まで来ちゃいました。
ここまで来たら、桂浜のお土産屋などで食べるほうが早そうです。

…と、ここまで来て、カーナビのVICS(渋滞情報)に、桂浜近辺の黒潮ライン大渋滞であることを示す、赤い矢印表示が長く出ているじゃないですか。
ちょっとこれは洒落にならないレベルだな…
食事云々以前に、日のあるうちに辿り着けるのかな…
と、不安な気分になりつつ、カーナビを操作して地図の詳細をチェック。

おや?
黒潮ラインとは別に、集落を通る細い道があるようです。
どうせ時間を食うのなら、こっちを進んでみるのも手かもしれません。

1車線で狭い路地をゆっくり進み、漁協の前を抜けていくと、程なく民間駐車場のまん前に出てきちゃいました。
この駐車場は奥まったところにあるせいか、並んでいる車も無く、しかも丁度駐車場に空きが出たようで、すぐに停めることが出来ました♪

途中の山道といい、今日は抜け道に恵まれているようです。
そんなわけで、渋滞をさらりと回避して桂浜に到着です。


ともかく、近くで非常に遅くなった昼食を取ることにします。
入ったのは、桂浜お土産街の中にある、一軒のお店です。


私は鰹の角煮定食を食べました。

なんといいますか、角煮というよりもフレークって感じです。
意外と美味しいですが、角煮のつもりで食べると肩透かしを食らうかも?

食事の後は、浜に出てみることにしましょう。
●坂本龍馬像 Wiki

途中で坂本龍馬像を見て、桂浜に到着です。

●桂浜 高知市観光協会HP Wiki

言わずと知れた高知県の名所で、高知市南部の太平洋に臨む海岸です。
海岸の北東端に上竜頭岬、南西端には竜王宮がある下竜頭岬があります。

桂浜は昔から月の名所でもあるので、今度は月夜にでも来てみたいですね。

○上竜頭岬

海に突き出した岩場「上竜頭岬」には波が打ち付けるので、時折、大きなしぶきとなって岬を濡らします。
イメージ的には、「東宝」のオープニング画面でしょうか。

そんなわけで、多くの観光客がこの岩場に上って波飛沫を堪能するんですが…

…( ̄▽ ̄;)
写真は我々とは無関係の方ですが、ごらんの様に波をモロに食らう場合もあります。
ここに訪れる方は、濡れたり波にさらわれないようにご注意ください。


もうひとつの岬である「下竜頭岬」へと向かいます。

○下竜頭岬
ここのお宮にお参りし、更に上の展望台へ上ってみました。

桂浜を見下ろす展望台からは、桂浜と、 遠くまで渋滞で詰まる黒潮ラインが見えました。
…渋滞を回避してよかった(汗)


桂浜を後にし、大渋滞を横目に進んで、高知市内に到着です。
宿が違う黒子さんを市街地で降ろし、本日宿へと向かいます。

●松栄第二別館 HP
宿で夕食を入れていなかったので、近くへ食べに行くことにしました。
先に降ろした黒子さんと、宿の近くのはりまや橋で待ち合わせです。

●播磨屋橋(はりまや橋) 高知市HP Wiki

播磨屋橋(はりまや橋)は「よさこい節」でも知られる、高知市中心部にある名所です。
川の埋め立てと端の移設などによって、江戸時代の面影は見るべくも無く、今では「日本三大がっかり名所」に数えられるようになってしまっています。

確かに、話に聞く通りイマイチな橋でした(汗)
規模は小さいし、川は復元の人工水路だったりと、がっかり名所としてある意味納得です。

※補足:日本三大がっかり名所
札幌の時計台と高知のはりまや橋が含まれることは、ほぼ共通の意見となっています。
三つ目は、沖縄の守礼門・長崎のオランダ坂・京都タワー・名古屋テレビ塔・仁徳天皇陵などの諸説があります。


そんながっかり名所のすぐ近くにある、一軒のラーメン屋に入ることにしました。

●烏骨鶏ラーメン龍 はりまや店 HP

ここの名物は、店オリジナルの やみつきそば(油そば)です。
脂っこいイメージがありますが、さほどではなく、美味しくいただくことが出来ました。


食事の後は宿に戻って、本日の予定も修了です。

今日はこんな感じで動きました。



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