瀬戸旅行顛末記 2日目 ●1日目 ●3日目 ●4日目 3月19日:曇→雨→雪→晴れ(ぉぃぉぃ) 今日は、今回の旅の目的地でもある日本三大秘境のひとつに数えられる、祖谷(いや)渓谷へと向かいます。 まずは宿の朝食で腹ごなし。 朝から鮎〜ヽ( ̄▽ ̄)ノ さて、1日だけの参加だったRANさんをJR琴平駅まで送り、残りの私、天夢さん、羅刹さんで旅を続けることとしましょう。 山間を走ること30分、車は峠を越えて徳島県三好市へと入ります。 あとは吉野川沿いに上流へと登っていけば、目的地へと到着です。 でも、進むにつれて気温はどんどん下がっていき、車のガラスがすぐに曇ってしまいます。 東京の気温よりも寒いなんて、甘く見すぎていたなぁ… 東京より南だし、瀬戸内式気候(だったかな?)のエリアだし、暖かいと思っていたのに… この時点では、この先でもっと辛い目に遭うなんて、これっぽっちも思ってませんでした。 秘境をなめすぎ(汗) 車内暖房を効かせながら先へと進み、吉野川祖谷口橋を渡って祖谷渓谷に入ります。 ○祖谷(いや)渓谷 徳島県吉野川支流祖谷川にあるV字型の深い渓谷。 両岸が切り立ち、数10メートルから数100メートルの断崖絶壁を作り出している。 日本三大秘境に数えられ、平家の落人が隠れ住んだと言われている。 橋を渡って程なく谷が険しくなり、山肌には棚田と急な斜面が広がっていきます。 ( ̄ー ̄)「おぉ〜、すごい景色だ」 (´▽`)「あそこらへんの家、急な斜面に無理に建っているようにしか見えないよ」 (´ー`)「なんかの弾みで転がったら、そのまままっさかさまに谷底まで落ちそう…」 ( ̄ー ̄)「どうよ、あのへんに住むってのは?」 (´へ`)「絶対無理」 どうみても、高所恐怖症の人には耐えられないエリアですね。 そんな会話をしつつ、山間の細い道をゆっくりと車を進めます。 去年夏の会津旅行で体験したアドベンチャーワールドとは比べ物にならないくらい 道路はマシですが、ガードレールの向こうに広がる景色は桁違いに危険です。 スケールの大きさに惑わされてしまい、意外と谷向こうが近く感じたりしますが、それは間違いなく目の錯覚。 会津旅行のときは落ちたら谷底へ「ゴロゴロ」でしたが、こっちはほぼ垂直落下の「フリーフォール」(滝汗) そんな景色を見ながら… (´▽`)「ここから飛んだら鳥になれるかな?」 (´ー`)「ブーン⊂二二二( ^ω^)二⊃ いっとく?」 傍から聞いたら、間違いなく押さえつけられそうな会話です。 そんなこんなで展望台へと到着。 私の腕の未熟さか、それともカメラという機材の限界か、これはスケールは写真では表現できないです。 ともかく雄大な渓谷が美しい。 写真では再現が非常に難しいこの景色は一見の価値ありです。 まぁ、天夢さんはお約束の高所恐怖症で、展望台端の手すりにすら近寄れない状態。 毎度のへっぴり腰です(爆) そこにきても相変わらず… (´▽`)「これは素敵なバンジー台でつね」 (´ー`)「バンジーいっとく?それともブーン⊂二二二( ^ω^)二⊃ いっとく?」 我等はこんな調子(汗) でも、ウチらより遅れて到着した外人さんグループも、会話の中に「バンジー」とか言ってるのが聞こえました。 英語?なのか何を話しているのかわかりませんでしたが、同じような事を言っていたのでしょう。 人間皆同じ♪ さて、次のポイントへ向かうべく、ここの展望台を去ろうとしたんですが… 突如、展望台トイレの警報が鳴り響きました。 慌ててトイレから転がり出てくる外人のお姉さん。 どうしたのかと近寄ってみると… (´へ`)「○☆♀▽…!!」 何言ってるのか分からん(汗) ともかく、警報とお姉さんの様子から、間違えて警報ボタンを押してしまって止め方が分からないのではなかろうかと。 困っているお姉さんを救うべく、どうやって止めたものかと張り紙を読んでみます。 「この警報が鳴ってしばらく鳴り続けた場合には、警察○○(電話番号)までご連絡ください」 って、おいおい。 警報なのに連絡待ちなんですか?! しかもこんな山奥、人が来なかったらそのまま放置確定じゃないですか。 しかも止め方を書いていないし(汗) しょうがないので、失礼してトイレの中へ。 ここにも張り紙が… 「警報の止め方」 「1:ボタンの白いカバーを引っ張ってはずす」 「2:ボタンを引っ張る」 えぇ〜( ̄д ̄) ボタンを分解してスイッチを引っ張るだなんて。 よく読まないと止め方が分からないよ。コレ。 しかも外人さんだから日本語の張り紙は読めないし(爆) 何はともあれ、警報をとめることが出来ました。 お姉さんに言葉が分からないけど感謝されつつ、今度こそ次へと向かうとしましょう。 あとはかずら橋まで一直線…と思いきや、道端に目を疑うようなものがありました。 ちよwwwwwwおまwwwww なんで絶壁(高さ約200m)にわざわざ小便小僧があるんだよw 「度胸試しで絶壁から小便をする地元の子供」を表したものらしいけど、さすがにコレはキテいる代物だなぁ。 なんでも、以前にTVでも放送されたことがあるくらい有名な小便小僧らしいけど。 恐る恐る崖下を覗き込みながら写真を撮っていたら、先ほどの展望台で出会った外人さんグループも到着。 (´▽`)「○☆♀▽…!!」 何を言ってるのか分からないけど(汗)、カメラを構えて何やらアピールしてます。 どうやら恩人(?)の我等を一枚撮りたいらしいようです。 素直に写してもらい、お返しに私もパチリ。 ネタありがとうございました(爆) 面白いポイントとネタをゲットした後に向かったのはかずら橋。 ○かずら橋 蔓(かずら)のツルを編んで作った、長さ45メートル、幅2メートル、高さ14メートルのつり橋です。 現在は3年に1度付け替えを行い、その橋梁技術を後世に伝えているそうです。 太い木の柱と多くのツルを組み合わせて作ったつり橋ですが、橋の上から川の激流が丸見え状態(汗) というか、ツルと組み木の間が相当に開いているため、踏み外せば普通に足が挟まります。 恐らくはここでカメラとか落とした人が多いだろうなぁ。 落としたら勿論、二度と戻ってこないでしょうけど。 カメラはストラップを手に巻きつけ、携帯とか落とさないように慎重に進んでいきます。 進んで… あ… めっちゃ、こえぇっ((((´д`))))ガクガクブルブル 私の足と隙間を見比べてください。 本当に怖いです。 さて、こんな高所&危険ポイントとくれば、やはり天夢さんの動向が気になりますが… (´д`)「やだ、もう帰る」 予想通りの状態です。 通行料金(渡るには料金がかかる)を払ったんだから、勿体無いから渡っちゃいなさい。 まぁ、和歌山旅行の時とは違い、橋が橋だけに足元を見ないでは渡れません。 観念してツルにしがみつく様にして何とか渡りきりました。 冒険大好きなわりに、高所がてんでダメなんだもんなぁ… ちなみに、かずら橋は下の川からと上から見るとこんな感じです。 いい感じに冒険テイスト満載でしょう? かずら橋近くのびわの滝(落差約50m)を見た あとは、昼も過ぎたのでそろそろ近くで昼食としましょう。 それまではどんよりとした曇り空だったんですが、食堂に入った直後には雨が降り出してきました。 ギリギリセーフ(´ω`) 私が食したのは、祖谷そばと山菜丼のセット。 結構イケますよ、コレ。 ソバに舌鼓を打っていると、外で降る雨がみぞれ交じり→あられと、雪模様になっていきました。 道理で寒いわけだよ… ちょっと薄着過ぎたなぁ。 お腹を満たした後は、次の目的地である大歩危(おおぼけ)へと向かいます。 かずら橋からはさほど遠くなく、すぐに到着です。 ○大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ) 吉野川流域にJR土讃線大歩危駅から小歩危駅にかけて続く、V字型の渓谷。 流域は奇岩が多く、川くだりを楽しむことが出来ます。 到着時には雪も上がり、なんとか天候も回復したようです。 国道沿いにある展望台から見下ろすと、紺碧色が美しい吉野川が大歩危渓谷を流れています。 ここまできたら見ているだけというのは寂しいので、川くだりを楽しむこととしました。 川くだりは大歩危から小歩危入り口までを往復する、約30分ほどの船旅です。 …どうでもいいが、めっちゃ寒い〜(爆) さっきとはまったく別の意味で((((´д`))))ガクガクブルブルですよっ。 渓谷は美しいけど、この寒さはなんとかならんのか〜!!(心の叫び) これでも一応3月後半なんですけどねぇ。 そうそう。 さっきの「国道沿いにある展望台から見下ろした写真」ですが、その展望台は下から見るとこんな感じです。 ※左上の飛び出たところが展望台。 下から見たほうがめっちゃ怖いんですがっΣ(´д`) 祖谷渓谷と大歩危を回って、本日の予定はもうお終いです。 でも、まだ時間は午後二時なもんで、まだまだ宿までの時間はたっぷりとあります。 せっかくなので、未踏の地である高知県へと向かってみることとしましょう。 地図によると、高知県大豊町には、「杉の大杉」とかいう名所があるようです。 まずはここまでいってみましょう。 近くには道の駅「大杉」もあるので、 そこを目印に車を走らせます。 そんなわけで、道の駅「大杉」に到着。 特に用事もなかったのですが、店内にふらっと入ってみると備え付けのテレビでWBC(ワールドベースボールクラッシク)日本vs韓国戦が 行われているじゃないですかっΣ( ̄▽ ̄) 8回降雨によるプレイ中断中だったんですが、この時点で6‐0で日本リード♪ 二回連続で負けていましたが、8回まで進んで6‐0ならば日本勝利は間違いないでしょう。 プレイ再開までは時間がかかりそうだったんで、勝利を確信して続きは我慢。 目的の杉の大杉へと向かいます。 ※この後、日本勝利♪ ○杉の大杉 国の特別天然記念物で、南大杉と北大杉の2株で杉の大杉と称されており、樹齢はおよそ3000年といわれています。 これがまたとても大きい杉の木なんですが、写真ではその大きさがうまく伝わりません。 羅刹さんに近くに立ってもらいましたが、写真が小さすぎて全然わからん(汗) 一応赤丸で印を入れたんですが、大きさは分かるでしょうか? あと、ここは猫屋敷状態(笑)で、あちこちで猫を見かけます。 マタタビでも嗅いだか、なぜかあちこちでネコがウネウネと地面に体をこすり付けていますよ。 平和だにゃ〜(´▽`)( ̄▽ ̄) Σ(´д`) 杉の大杉とネコを堪能(笑)した後は、徳島へと戻るついでに 竜王の滝へと向かいます。 ナビや地図を見ながら走りますが、どうにも道が分かりづらい。 というか、まっとうな道がなさそうです(滝汗) 急な坂や集落を右往左往しながらしばらく進んでいくと、眼前に大きく広がる棚田の風景が広がりました。 能登旅行の時には千枚田を見て きましたが、ここはそれとは違う雄大な景色です。 本当はもう少し堪能したかったんですが、日も暮れだしてきたので先を急ぐこととします。 棚田の風景から少し進み、やっと竜王の滝の駐車場に到着しました。 ○竜王の滝 梶ヶ森の7合目にあり、日本の滝100選にも選ばれた落差20mの滝。 ここにたどり着くには、十分に整備されていない山道を15分ほど進む必要があります。 日中に降った雪が解けずに残り、足元が滑り易くなっていました。 (´▽`)「そういえばさ、前の和歌山旅行よりも龍神の森っぽくないか?」 (´ー`)「山の斜面をあんまんが転がってきて、あんまん娘も♪」 (´へ`)「おまいら…」 やはりダメ人間ですな(爆) そんなダメ会話をしつつ、竜王の滝に到着〜。 先客がなにやら楽しくピクニックをしていたようですが、不思議とその喧騒が山の静けさに吸い込まれていき、 滝の爆ぜる水飛沫の音だけがあたりに響き渡ります。 冷えた空気が張りつめ、神秘的な雰囲気が漂い、まるでこの空間だけ世界から取り残されたかのようです。 …と、詩人風に語ってみましたが、やっぱりめっちゃ寒いの(爆) 雪が残る山間だし、斜面を冷たい風が降りてくるわけだから、当たり前なんですけどね。 あと、ここの水はそのまま飲めるみたいなので、ペットボトルとかを持ってくると良いかもしれません。 口当たりは柔らかいので軟水かな? 竜王の滝を後にし、日も暮れたので本日の宿賢見温泉へと向かいます。 ○賢見温泉 http://www.kenmi.com/ 本日の宿は1泊2食付で予約していたので、さっそく晩御飯にしましょう。 今晩の食事は… 川の幸、山の幸、畑の幸いっぱいで、鍋もついた豪華料理ですよっ♪ これで料金は夕食おまかせAの8050円だから、結構な当たりの宿でした。 3人ともこれ以上食べられないくらいお腹いっぱいで、温泉にも入れて幸せいっぱいです(〃▽〃)人(〃ω〃)人(〃w〃) →●3日目 |