■陸奥(青森)旅行 顛末記 四日目
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旅行の4日目。
昨日以上に涼しく、8月とは到底思えない朝でした。

8月25日 薬研温泉:晴れ

出発前に、宿で朝食です。

昨晩も含めて、山の幸を中心とした美味しい料理でした。
静かな山間の小さな温泉で、美味しい食事と天然温泉が味わえて大満足のお宿だったんですが…
宿の女将曰く「ネット上の評判が今一歩上がらない」とのこと。

う〜ん…好みもあるんでしょうが、私たちにとってはなかなか良い宿だったと思いますよ。
ネットの評価を気にせず、頑張ってください。

宿に別れを告げ、出発することにしましょう。

昨日は到着が遅かったのでよく分かりませんでしたが、周囲は深い森に囲まれているようです。
紅葉の季節は綺麗だろうなぁ…
寒いだろうけど(冷や汗)


県道4号線の木々に囲まれた山道を、涼しい風を受けながらしばらく走っていくと湖が見えてきました。
ここが恐山のカルデラ湖である宇曽利湖(うそりこ)です。

●宇曽利湖 むつ市観光協会HP Wiki

宇曽利湖は恐山のカルデラ湖で、pH3.5くらいの強酸性の湖です。
宇曽利湖に棲息するウグイ(宇曽利湖ウグイ)は、世界中の魚の中で最も酸性度の強い湖に棲む珍しい魚です。

写真の通り、湖の水は青い乳白色となっていて、水草なども殆どなくあまり生気を感じない静かな雰囲気を漂わせています。
辺りには硫黄臭が立ち込め、異質な空間をより感じさせてくれます。
霊感とかは全然無いんですが、妙な空気を感じますね…
写真の赤い橋は「三途の川」にかかっているんですが、橋の途中まで渡った段階で「渡りきっていいものか?」…と悩んだ挙句、戻ってしまいました。
だって、何となく怖いんだもん(汗)


この場所からすぐのところに、今回の旅行のもう一つの目的地である恐山があります。
ちなみに、恐山は単独の山ではなく、宇曽利湖の 外輪山とその一帯を示す地名です。

●恐山 むつ市観光案内HP Wiki
恐山は、日本三大霊山(恐山、高野山、比叡山)、日本三大霊場(恐山、白山、立山)、日本三大霊地(恐山、立山、川原毛)の一つに 数えられる、862年に慈覚大師が開山した曹洞宗のお寺です。
人の魂はここへ還るとされており、恐山大祭や恐山秋詣りには、口寄せを行うイタコが多く並びます。
ここは境内に広がる火山岩に覆われる「地獄」と呼ばれる風景と、宇曽利湖の「極楽浜」との対比が特徴です。


観光気分で入ると祟られるという話ですので、厳かな気持ちで参拝の心で入ることにしましょう。

○六大地蔵

青空の中に立ち並ぶ地蔵を横に見ながら、総門をくぐります。

○総門


○山門

パンフレットなどで見ることが多いのは、この山門ですね。
更に奥へと進みます。

○本尊安置地蔵殿

山門からここへ向かう参道の左右には、古滝の湯と薬師の湯という温泉があります。
あと、向かって右手には宿坊もあるので、宿泊(1泊2日12,000円)をすることも可能です。

もちろん、お参りもしっかりとしました。
日本が幸せになりますように…( ̄人 ̄)

お参りの後は地蔵殿の左手を「地獄」へと入っていきます。

○「地獄」からの風景

荒涼とした風景と硫黄臭、そこかしこから上がる蒸気が、やはりここは異世界であることを感じさせてくれます。
土中からは、恐らく蒸気が抜ける音と思われる何とも言えない異音が聞こえますので、 五感全てで「何か」を感じ取っているような気分になってきます。

○左:延命地蔵尊 右:慈覚大師坐禅石

荒涼とした中、青空の中に佇む大きな像がありました。
右の写真は、開山した慈覚大師が坐禅をしていることを再現した像だそうです。

○賽の河原、極楽浜から望む宇曽利湖

近くで観光客を案内しているガイドさん曰く、この湖の向こうはあの世だそうです。
この湖のほとりで、伝えたいこと思うことをこの湖の向こうへ祈るそうです。


こんな感じで回って見てきたんですが、観光客はいるし、様々な小生物もいるんですが、なんというか異質な空気感を感じるんですよ。
嫌な感じはしないんですが、やっぱり何とも言えない気分になってきます…


そんな感じで色々と思いながら巡り、入り口まで戻ってきました。

ここで総門脇にあったアイスを食することにしました。
買ったのは、ブルーベリーとヨモギとバナナの三色ミックスアイスです。

お?
ちょっと意外だったんですが、ヨモギアイスがさっぱりとした甘さで一番美味しいですよ。
もし立ち寄られる機会があれば、ぜひとも食してみてください。


そろそろ時間も頃合なので、旅を進めることにしましょう。
県道4号線むつ市方面へ走ると、道端に湧き水がありました。

●冷水 Wiki

冷水恐山街道(青森県道4号)の途中にある、整備された湧き水です。
一口飲めば10年、二口飲めば20年若返るといわれており、古来から参拝者の喉を潤していたそうです。
我々もそれなりの年齢(爆)なので、若返るように飲んでおくことにしましょう。


車はむつ市内を抜け、来た時に通った国道279号線を南下し、次の目的地を目指します。
時間は昼を過ぎているので、そろそろ昼食にすることにしましょう。
国道279号線の脇にある、一軒の食堂に立ち寄りました。

●民宿 はまなす



昼食は各々が食べたいものをチョイス。
魚介類を中心とした食事が続いていたせいか、ここでは久しぶりの肉中心となりました。

お腹を満たし先を目指します。
野辺地から国道4号線に入り、更に南下します。

野辺地:晴れ

しばらく国道を快走し続けたので、休憩のために七戸市内の道の駅に立ち寄ります。

●道の駅 しちのへ 七戸文化村 HP Wiki

ここではトイレ休憩兼、お土産探しとして立ち寄りましたが、特に良さそうなのが見つからなかったので、先にある別の道の駅を目指す事にします。

国道4号線十和田市まで進み、 市内で国道102号線にシフトし、本日最後の目的地へと西進します。
程なくして、次の道の駅が見えてきました。

●道の駅 奥入瀬 奥入瀬ろまんパーク HP Wiki

先ほどの道の駅では良さそうなお土産がなかったので、ここで再びお土産を探すことにしました。
お土産のほか、色々とつまみ食いをしてお腹も満足です。

そういえばこの道の駅は、この先にある奥入瀬渓流八甲田山への 中継地点として機能しているらしく、駐車場も広く、観光バスが結構入ってきていましたね。


ちょっと懐が寂しくなりましたが、目的は達したので更に進むことにしましょう。
国道102号線を走っていくと、風景は平野から森林地帯へと変わり、1時間弱ほどで本日の最終観光地である 奥入瀬渓流に到着です。

●奥入瀬渓流 HP Wiki

奥入瀬渓流十和田湖から流れる渓流で、特別名勝及び天然記念物に指定されています。
渓流沿いには大小数多くの滝があるため、「瀑布街道」と称されることもあります。
新緑、紅葉の時期は特に美しく観光客が多く訪れますので、ハイシーズンには交通規制が実施されています。
もちろん、この時は新緑でも紅葉でもありませんが、深い森の中を流れる穏やかなせせらぎを、十分に楽しめることができました。

○石ヶ戸の風景

ここには駐車場のほか、お土産屋や観光ガイドもあるので、ここに車を止めてハイキングする人が多いようです。
でも、のんびりとハイキングするような時間も無いので、車で先へと進むとしましょう。

ここから更に奥へ進んでいくと、良さそうな風景がありました。
どうやら阿修羅の流れという、奥入瀬渓流を 代表する名所のようです。
この辺りは駐車場が無いので、どこか路肩に車を止めるしかないわけですが…
お?良さそうなスペースがあるじゃないでs…
うわっ?!
脱輪したっ!!

車両の影でよく見えなかったんですが、スペースと道路との段差がちょっと大きかったらしく、軽く脱輪してしまいました( ̄д ̄;)
快調に運転してきたので、ちょっと油断しすぎたようです。
幸いにも多少勢いがあったので、簡単に脱出できましたが…
底を軽くこすったけど大丈夫かなぁ…(汗)


そんな状態なので阿修羅の流れは諦め、先にある別の滝を見ることにしました。

○雲井の滝

雲井の滝は高さ30mの二段になっている滝です。

○銚子大滝

銚子大滝は、幅15m、高さ7mで奥入瀬渓流の本流にある唯一の滝です。
近くにはやや大きめの車を止めるスペースがあるので、付近の散策にはもってこいの場所です。
※観光バスが止まっている場合もあるので、止められない場合は諦めるしかありません。


奥入瀬渓流の脇を走る国道102号線は、 道路に木が迫り出していたり、見通しが悪かったりするんですが、観光名所ということもあって大型観光バスや徒歩のハイキングする人とよく遭遇します。
きちんと整備された道ですが、こういった理由で意外と走りづらい道でもあります。

…気をつけます(滝汗)


ちょっと心配なこともありましたが、奥入瀬渓流を抜けて十和田湖に到着です。

●十和田湖 HP Wiki
十和田湖は火山の噴火で形成されたカルデラ湖で、活火山として指定されています。

ここでは静かな湖面に反射する夕日を眺めながら、しばらくのんびりとしていました。

湖畔には殆ど人影は無く、辺りのお店も閉まっていましたね。

日も落ちてきたので、そろそろ本日の宿へと向かうとしましょう。
十和田湖畔の国道103号線を走り、昨年も泊まった本日の宿に到着。
ちなみに、駐車場で先ほど擦った車の底を確認しましたが、オイル漏れなどの破損は特に無いみたいです。
よかったぁ…

●十和田湖グランドホテル HP

宿泊には夕食を含めていなかったので、近隣を歩いて探すことにしました。
午後6時の段階で開いている店は既に無く、ちょっと焦りながらも一軒のお店を見つけました。

●レストラン ひめます

ここは十和田湖畔にあるお土産屋兼レストランのお店です。

それぞれ思い思いの注文をし…

お腹を満たした後は、ここでもお土産を購入して本日の予定も終了です。


今日は見るところが少なく、移動の時間が長かったですね。



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