■陸奥(青森)旅行 顛末記 三日目
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旅行の3日目。
今日は本州最北端の大間崎を目指し、下北半島を北上します。

8月24日 浅虫:曇りのち強雨

朝ごはんの時間に間に合うように起きると、結構寒かったです。
さすがは本州最北端の青森だけあって、8月でも結構涼しいんですね。

そんな涼しい中を食堂へ出向いて朝食です。
朝から海産物を中心とした量の多い食事です。

写真右側は、宿の人が外で炭火で焼いたばかりのホタテです。
他にも朝摘みの実にトマトをたっぷり頂いたりと、朝からボリュームのある食事でした。

美味しくて食が進みますが、昨日の晩御飯といい、体重がモリモリと増えそうです(汗)
お宿は温泉だし、食事は量があって美味しいし、値段はそこそこ安いしで、当たりの宿だったな♪


食事を済ませ、いざ出発です。
外に出るころにちょうど雨が降り出し、程なくして強い雨となりました。
そんな天気ですが、海を左手に見ながら国道4号線を東へと走ります。

しばらく走り、野辺地に入る頃には雨が止みました。

野辺地:曇り

ここから国道279号線下北半島へと車を進めます。
北のほうの空は良く晴れているので、このまま進んでいけば天気が一気に回復しそうです。

次第に晴れていく空を見ながら走っていると、交通案内の青看板に見慣れた地名が…

よ、横浜?!
なんでこんなところに横浜が?と思っていたら、青森県上北郡横浜町という地名だったんですね(汗)
ちなみに、JR線の駅は陸奥横浜駅という名前だそうです。

ちょっと意外な地名で驚かされましたが、ここには道の駅があるらしいという情報を掴みました。
それならばと、まずは道の駅へ行ってみることにしました。

途中、大きな風力発電の風車がありました。

海岸沿いの低木といい、風車といい、まっすぐの道といい、去年行った北海道を髣髴させる風景が続きます。
そんなこんなで、道の駅に到着です。

横浜:晴れ

●道の駅 よこはま 菜の花プラザ HP Wiki

ここは菜の花の生産が有名らしく、菜の花にちなんだお土産等がありました。
せっかくなので、私は菜の花ソフトクリームを食しましたよ。

あと、道の駅のすぐ傍には、ひまわり畑がありました。
晴れ上がった日の光を浴び、ひまわりの黄色いコントラストが目にしみるようです。

さほど広くはないひまわり畑でしたが、これぞ夏って感じの夏らしい風景でしたね。

私はデジタルカメラで撮影していましたが、ChestnutさんはフィルムカメラNikon FE2で撮影していました。
おぉ…名機と名高いFE2とは…
※このカメラはAF(オートフォーカス)のないカメラです。中古でもそこそこの値段します。

撮影技術の裏づけがないと、なかなか使えないですよね。
楽な機材を使っている私とは大違い(汗)


お土産を買ったり、小腹を満たした後は更に北のむつ市へと向かいます。
程なくむつ市に到着し、市街地から少し離れた大湊駅まで進みます。

むつ:晴れ

●大湊駅 HP Wiki

大湊駅は、むつ市にあるJR東日本大湊線の駅で下北半島の終着駅ですが、隣の下北駅 より南に位置するため本州最北端の駅を名乗ることができず、「てっぺんの終着駅」を名乗っています。

ここでChestnutさんは離脱です。
短い間の同行でしたが、楽しかったですよ〜♪
また機会があったらぜひとも参加してくださいね。

…って、こんな果ての地で降ろしてよかったんだろうか?
しばらく電車はないみたいだし、戻るにも非常に時間がかかるみたいだし(汗)


というわけで、途中離脱組みは全員帰宅の途へついたので、ここからは3人で残りの旅を進めます。
むつ市内を抜け、そのまま国道279号線下風呂大間崎へと進みます。

大間崎:晴れ

●大間崎 大間崎観光土産センターHP Wiki

大間崎は津軽海峡に面する本州最北端の岬で、晴れた日は函館山 などの北海道の海岸が目前に広がる名所です。
津軽海峡は潮流の速い海域であり、マグロの一本釣りの名所として知られています。


というわけで、本州最北端へやってきました。
よく晴れて、灯台や遠くの北海道が良く見えますね。


あと、マグロと漁師の腕を模した「まぐろ一本釣の町 おおま」のモニュメントもあります。

ちなみにこのモニュメントは、300キロの超大物マグロを吊り上げた時を再現しているそうです。
写真は小さくてわかりませんが、マグロの口に一本釣り用の釣り針と糸がかかっています。


そんな風景を見ていると、近くで大きなマグロの兜焼きをやっているお店がありました。

で、でかい…
これは水揚げしたばかりの、140キロもあるマグロの兜だそうです。
見ているだけで涎が…
そういえば、既にお昼ご飯の時間になっているので、ここで昼食をとることにしましょう。

●海峡荘 HP

このお店は本州最北の碑の道路向かいにある、民宿兼食堂です。

ここでは、マグロのビビンバ、鮭いくら丼と、先ほど店先で焼いていたマグロの兜(もちろんごく一部)を食しました。

昨日のマグロ丼で、トロそのものは見るのもつらい状態(苦笑)なので、 ここではビビンバといった変り種を食べたわけですが、これはこれで美味しかったです。
やっぱり本場物は違うんですねぇ。


食事後は、近隣でお土産を物色です。
このあたりは、海産物を中心としたお土産がいっぱいありました。

その中で目を引いたのはこれ。

えっと…
便利だし理にかなった干し方ですが、妙に面白さを感じますね(汗)

そんな中、天夢さんはマグロ一本釣り用の大きな針を買っていました。
こ、このサイズは…

       釣られたクマー
         \   ∩─ー、    ====
           \/ ● 、_ `ヽ   ======
           / \( ●  ● |つ
           |   X_入__ノ   ミ
            、 (_/   ノ /⌒l
            /\___ノ゙_/  /  =====
            〈         __ノ  ====
            \ \_    \
             \___)     \   ======   (´⌒
                \   ___ \__  (´⌒;;(´⌒;;
                  \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ


間違いなくこれができるレベルの大型釣り針でした。
やっぱり100キロを超えるような大きなマグロを釣るとなると、どうしてもこれくらいのサイズになっちゃうんですね。
というか、こんなサイズを扱う漁師がすごいっす (>_<)
いつも美味しいマグロをありがとうございます。


本州最北端で美味しいマグロを食した後は、国道338号線を南下して次のポイントを目指します。

海を右手に見ながら港町を抜け、急峻な山肌にへばりつく様な坂道を走っていくと、開けた展望台から次の目的地が見えてきました。

ここが次の目的地である仏ヶ浦です。

仏ヶ浦:晴れのち雨

●仏ヶ浦 仏ヶ浦海上観光HP Wiki
仏ヶ浦は、下北半島西岸の下北郡佐井村に ある景勝地で、国名勝および天然記念物に指定されています。
ここは奇異な形態の断崖・巨岩が連なる海蝕崖地形で、それぞれの奇勝には浄土のイメージを重ねた名称がつけられています。


駐車場に車を止め、やや長い遊歩道の階段を下っていくと、先ほど展望から見えた浜に下りることができます。
今まで見てきたような風景とは違い、ある種、別世界のような風景が広がっているのが印象的ですね。



町や村からだいぶ離れた険しく細い道の先にあるということもあるせいか、訪れた時は観光客はまばらでした。
我々の他には、カップルが数組、年配の夫婦、外人の老夫婦くらいだったかな?
おかげで、現実離れした独特の雰囲気を楽しむことができましたね。



それと、この時はやや波が高めで、潮が満ちてくる時間とも重なったみたいです。
そのためか、岸壁に打ち付ける波飛沫が高く上がっていました。

って…
あ…アホの子がおる…
※手に持っているのは、駐車場に据え置きされている杖です。


風景を楽しんだり、岸壁で波飛沫を浴びたりしていると、急に空模様が怪しくなってきました。
目の前の陸奥湾の向こうから、昨日見たような雨空がどんどん近寄ってきます。
一気に崩れそうな感じがしたので、駐車場に戻ることにしましょう。


……
………
駐車場到着直前で、急な強雨となりました。
僅かに濡れましたが、何とかセーフってところでしょうか。


天気もこんな感じなので、仏ヶ浦を後にし、 国道338号線を戻ることにしましょう。
雨は局地的なものだったらしく、仏ヶ浦を離れるとすぐに雨は上がりました。
路面も乾いて空は程よく晴れている中、来る途中に道路脇に見えた景勝地に立ち寄ります。

●がんかけ岩 佐井村HP

佐井村にある願掛岩は、男女が抱き合っているような姿の1対の大岩石で、 地元では古くからこの岩を願掛岩と呼び、信仰の対象となっていました。
また、縁結びの岩とされており、設置された金網に南京錠など取り付けていくカップルが多いそうです。

カップルですか…
はぁ…(ため息)
いっぱい取り付けられた南京錠を見ると、何となく悔しい(爆)


さてさて、時間も頃合なので、そろそろ宿に向かうとしましょう。
本日の宿は、下北半島のど真ん中にある、薬研温泉の民宿です。
ルート的に山道になりますが、県道284号線 (あすなろライン)を使って抜けることにしましょう。

佐井村から県道284号線へ入り、少し進むと道端に看板がありました。

「この先21キロ未舗装」

は?(・д・)
21キロ未舗装?!

             . ィ
.._ .......、._    _ /:/l!
 :~""''.>゙' "~ ,、、''‐'、|         _
゙、'、::::::ノ:::::::_,.-=.  _〜:、         /_.}'':,
 ``、/:::::::::__....,._ `゙'Y' _.ェ-、....._ /_゙''i゙ノ、ノ またまたご冗談を
 ,.--l‐''"~..-_'.x-='"゙ー 、`'-、 ,:'  ノ゙ノブ
"   .!-'",/  `'-‐'') /\ `/ でノ-〈
 .-''~ >'゙::    ‐'"゙./  ヽ.,'   ~ / 
   //:::::       ',    /    ,:'゙

って、冗談じゃなかったぁっ!!
※参照 → Wiki:青森県道284号薬研佐井線
あすなろラインという愛称がついているのに、未舗装でしかも至る所にえぐれた穴だらけの険しい道が20キロも続くとは…
これはまさしく、「酷道」ならぬ「険道」ですわ(滝汗)

そんな道を慎重に進んでいくうちに、日はとっぷりと暮れてしまいました。
薄暗い深い森の中、酷い道を慎重に進んでいきますが、さすがに路面状態の確認が困難になってきました。
そんな場所なのに、いざという時の携帯はというと…

(;д;)「ソフバン駄目っす」
(;ω;)「ドコモも無理っす」


あんまり洒落にならない道を1時間ほどかけて進んでいくと、ようやく舗装された道に出ることが出来ました。
どうやら、奥薬研温泉のキャンプ場のあたりみたいです。

ここから程なくして、無事に本日の宿に到着です。

●薬研温泉 薬研荘 HP 薬研温泉Wiki
到着時間が少し遅くなったので、すぐに晩御飯です。

山の幸を活かした料理が美味しかったですね。


ちなみに超元気な宿の女将さんと話したんですが…
「ここはドコモとauは使えるけど、ソフトバンクは一切入らないね。」
だそうです。
ということだけど、天夢さん、受信できる?

ヽ(`д´)ノ「ソフバンやる気ねぇっ!」

やっぱり(苦笑)

この後は天然温泉に入り、本日の行程も終了です。
今日はこんな感じで移動しました。



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