■石垣・西表旅行顛末記 3日目

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8月30日:晴れ

旅行も三日目。
今日も引き続き西表島を巡ります。

まずは宿の朝食で腹ごしらえ。

食事をしながらテレビを見ていると、天気予報が報じられています。
本州では大雨…だそうですが、我々が居る八重山諸島あたりだけ雲ひとつ無いようです。
ん〜、普段天気図で見る場所とは大きく異なるんで、変な違和感を感じますわ。
ちなみに、予報では降水確率10%なんで、今日も良く晴れそうです。

そういえば、昨日は日が暮れたせいで気付かなかったんですが、宿の前の風景がめちゃ良いんですよ。
えっと…
一応、ここは日本ですよね?(苦笑)



宿を後にし、島の東側を目指します。
車を走らせて程なく、ピナイサーラの滝が見えてきました。

●ピナイサーラの滝
ピナイ川上流にある、落差約60mの沖縄県最大の滝で、潮の干潮に合わせてカヌーや徒歩で行くことができます。
「ピナイサーラ」とは西表の言葉で「白く長いひげの滝」という意味を持つそうです。

麓から半日をかけて滝の上までトレッキングできるようですが、別の予定もあるので今回はパス。
次の目的地へ向かうことにします。

マングローブの森の間を抜け、干潟や真っ青な海を横に見ながら車を走らせます。


BGM:鳥の歌 (Air主題歌)
ん〜、青空とキラキラ輝く海、白い入道雲、BGMにぴったりな感じですよ。
唯一、日差しが尋常じゃないことを除けば…ですが(苦笑)

ピナイサーラの滝から車を走らせること30分で、今日最初の目的地である 由布島に到着です。

●由布島(ゆぶじま) HP Wiki
由布島は、西表島に隣接する海抜1.5m、周囲2.15km の小さな島です。
由布島と西表島の間の海は、大人の膝に満たないぐらいの深さしかなく、潮位が低いときには、通常の自動車や徒歩で渡ることも可能だそうです。
由布島への移動手段として水牛車が利用されており、観光資源として有名です。


というわけで、西表島観光の基本とも言える、水牛車に乗るわけですよ。
水牛に触ったり、角に近づいちゃダメといわれますが、よく躾されているようで、大人しくしていますね。

水牛車船頭(?)の三線をBGMに、ゆらゆらと揺られながら、島へ渡ります。


渡ってさっそく由布島巡り…と思いきや、突然のスコール。
さっきまでの晴天と快適なドライブがウソのようで、降水確率10%じゃなかったのか?!と 思いっきりツッコミたくなるほどの雨です。


これが亜熱帯独特の天気なんでしょう。
しょうがないので、お土産屋内で休憩&お土産購入をして時間を潰すことにしました。

30分ほどでスコールも止み、島内散策も再開。
南国情緒あふれる島内には、様々な熱帯の植物が生い茂り、ヤギやダチョウ、イノシシなどの動物が飼育されています。
そんな中を歩き、東側の海岸へ出ました。


サンゴの欠片が海岸を埋め尽くし、ヤドカリなんかもあちこちに居ます。
昨日回った星砂の浜や浦内川もそうですが、様々な生き物に溢れていますね。

水牛車の西表島側発着所あたりは、シオマネキが随所でバトルを繰り広げています
そんなバトルの横では、巻貝やらトビハゼなんかも見かけます。


まさしく生命の宝庫って感じですわ。


由布島を後にし、次に向かったのは、来た道を少し戻って西表島温泉です。

●西表島温泉 Wiki
日本最西端・最南端の温泉で、風呂のすぐ脇まで、原生林が迫っています。


昨日、一昨日共にシャワーだけだったんで、ここで汗を流すことにしました。
まぁ、日本最西端・最南端の温泉と聞いたら、やっぱり入らないと(笑)

それにしても…
原生林を眺め、蝉の音を聞きながら、強い日差しの元で温泉に入る…
何と言いますか、温泉なのに、何でこんなに温泉らしからぬ情緒なんでしょうか?(苦笑)
野趣溢れすぎです( ̄▽ ̄;)


そろそろ時間も頃合なので、由布島近くの食堂へ入り、昼食をとることにしました。


食事をしていたら、またスコールが…
降水確率10%じゃなかったのか?!(二回目)

ここのお店は、店内に巨大ウナギ(全長128cm、重量6.8kg)の魚拓が飾ってあったり、大きなヤシガニが飼育されていたりします。


写真では分かりづらいのですが、ヤシガニはステンレスのボールと同じくらいの大きさがあります。
そんな大きなヤシガニが、モリモリととうもろこしを食べていましたよ。


お腹を満たして次に向かったのは、西表野生生物保護センターです。

●西表野生生物保護センター HP
イリオモテヤマネコなどの希少生物の保護を目的とした環境省の施設です。
剥製などの展示物も充実しており、ちょっとした自然史博物館となっています。

勿論、ヤママヤー(ヤマピカリャー)と称されるイリオモテヤマネコの剥製もありました。


ここでは以前に交通事故に遭い、保護とリハビリを受けているヤマネコが居ます。
ただし、自然へ返すことを考え、人間との接触を極力避けるために、館内のライブカメラでの映像でしか見ることが出来ないようです。
ヤマネコをナマで見ることが出来ないし、手をかざしても出てきてくれない(ぉぃ)ので、ちょっと残念です。

当のヤマネコは、カメラに背を向けて座っている様子が映っていましたよ。

ちなみに、下のURLから、このヤマネコ君のライブ映像を見ることが出来ます。
URL
※8月30日14時の画像が、来訪時の映像です。

あと、ここではカンムリワシやフクロウ等の剥製も展示されています。



さて、そろそろ次のポイントへと向かうことにします。
車を南へと走らせ、今日の宿がある大原地区を通り過ぎ、車で到達することが出来る最南端の南風見田の浜に到着です。

●南風見田(はえみだ)の浜
西表島南東部にあり、遠くには波照間島を望むことが出来ます。
道の終端にあり、東部で唯一海水浴が楽しめる海岸ですが、海水浴の為の設備も無く、集落からも結構離れているので、あまり人がいません。
また、長期逗留するキャンパーも居るようです。


コレですよ、コレ。
真っ青な空、白い雲、白い砂浜、透明な海。
憧れの南の海ですよヽ( ̄▽ ̄)ノ



これが見たくてここまでやってきたようなもんですからね〜♪

そんな感じで憧れの風景に喜んでいたら、またまたスコールがっ!!
降水確率10%じゃなかったのか?!(三回目)

慌てて車までダッシュで撤収です。
浜を後にすると、程なくして雨も止んで空が晴れていきました。
降水確率10%=一日で雨の降る時間10%ってことなんでしょうか…?


これで今日の予定も終わりなのですが、時間にまだ余裕があるのでその辺をブラブラとすることにしました。
まずは大原港へ。

●大原港
大原港は西表島の東側の玄関口となる港で、昨日到着した上原港と比べるときれいに整備されています。
でも、集落は上原港の方が栄えている感じがします。

大原港からは新城島(あらぐすくじま)近辺へ水中翼船が運航しており、海中のテーブルサンゴを見ることが出来ますが、 到着時間では運行が終了していたので、残念ながら利用は断念しました。

ただ、少し小腹も空いてきていたので、港の食堂で軽く食事。
八重山そば〜(^ー,^)


次に向かったのは、前良川です。

●前良川
ここは板根で知られるサキシマスオウノキの群生地があり、川の左右をマングローブの森がびっしりと覆っています。


川を覗き込めば魚、干潟にはサギがおり、ここも自然が溢れていることを感じさせてくれます。
ちなみに、サキシマスオウノキの群生地は国指定天然記念物に指定されているそうです。


しばらく河口の風景を愉しんだ後は、仲間川近くの展望台へ。

●仲間川
仲間川は、日本最大規模のマングローブの森を有する河川で、上流には樹齢約400年のサキシマスオウノキがあります。


ここの展望台は、農業振興用に用意された休憩所(?)だそうです。
ここからは、遠くの山までずっと広がる、広大なマングローブの森を眺めることが出来ました。

…それはいいのですが。
この展望台、階段はズレ、何か妙に傾いているんですよΣ( ̄д ̄;)
しかも斜面の下に向かって…
ずり落ち始めている…?のでしょうか(怖)


そんな感じであちこちを散策したので、時間も頃合です。
そろそろ車を返却し、宿に向かうことにしましょう。

●あずま旅館 HP
晩御飯を食べ、あとは寝るだけです。


ちなみに、ここはクーラーが1時間100円方式でした。
なのに、小銭を用意していなくて暑さにうなされることに…
西表島の宿は、コインクーラー方式が多いので、暑い時期に宿泊される方は小銭をお忘れのないよう…


4日目

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